広報じもとはみなさまの地元の防災に関わる広報を行います。具体的には災害時の対応講座、住民危機管理ワークショップ(訓練)、防災誌の編集・発行、ITを使った防災連絡システムなどです。
ここでは、誰にでも必要になる防災・減災情報をお届けします。
本報告書は、市民団体の企画・調査・執筆により、震災発生後に東北3県の住民がどのような情報を必要とし、どんな手段でそれらを入手しようとしたかを明らかにしています。
今回は、この「東日本大震災 情報行動調査報告書」(情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP))という本をご紹介します。
私も設立賛同人・会員である情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)は、東日本大震災の被災地の復旧・復興をICT(情報通信技術)で支援する非営利団体です。
「本調査報告書は、被災地の住民を、岩手・宮城・福島各県の内陸部・沿岸部の6つの地域に区分し、各地域の 4 つの時点での情報行動を捉え、その時系列変化や地域による異同を明らかにして、被災時の情報行動を総合的に分析したものです。さらに、この分析に基づき、災害時の情報の有効な利用法や、今後の施策・政策・サービスへ向けた提言をまとめています。」
[プレスリリース] iSPP、「東日本大震災 情報行動調査報告書」を公刊
以下、報告書では
1. 地震発生から時間が経過するにつれ、利用された情報機器や情報源は大きく異なった。地震発生直後は、ラジオやワンセグ放送が利用できたが、テレビ、インターネット、携帯はほとんど利用できなかった。1 週間程度から 1 カ月程度までになると、テレビ、新聞などが役に立った。
2. 情報行動の地域差が大きく、岩手県・宮城県は内陸部・沿岸部とも、地震発生から約 1 週間、「情報の空白地域」となった。この期間、これらの地域では、テレビ、パソコン、固定電話はほとんど使えなかった。津波に加え、停電の影響も非常に大きかった。
3. 電池式のラジオやワンセグ放送はふだんよりも利用され、避難の役に立ったとの回答がある。
4. 携帯電話に対する不満が、発生直後に集中した。ただし、携帯電話の通話やメールが安否確認に役立ったとする回答はおのおの過半数を超え、他の情報手段を大きく引き離した。不満は、携帯電話への依存度の高さを示している。
5. テレビ・ラジオに対して、津波や原発に関する報道のあり方について批判・不信が多かった。
6. インターネットは、地震発生直後は利用が大きく落ち込んだ。アクセスできた人の間では、ヤフー、ツイッター、グーグルが役に立った。SNS では、ツイッターとミクシィがよく使われたが、グリー、モバゲー、フェイスブック、ユーストリームなどは発生直後から 3 カ月程度まで、震災以前の水準に戻らなかった。
7. 携帯電話による災害伝言板や 171 などの安全確認サービスはほとんど使われず、有用度がきわめて低かった。
このように災害時には
その3「情報収集が大事だが、そのための情報リテラシーや機器の用意が重要」
【情報】
『東日本大震災 情報行動調査報告書』
発行、編著:情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)
販売 :株式会社インプレスR&D
発売日 :2011年9月30日(金)
判型 :A4判
ページ数:312ページ
今回の東日本大震災で亡くなられた方々、及び、未だに苦しんでいらっしゃる方々にお悔やみを述べるとともに、復興に協力しておりますし、これからも一緒に歩んで行きたいと思います。
さて、今回の東日本大震災では、直接の被害地、広範囲に被害を受けた地域でも、数が月すぎると大きな問題になるのは「心の問題」です。
保健所や病院で対処することだと思うかもとれませんが、ここでは自分のじもと、個人や家族・親戚、隣近所、友人のレベルで知っておいて頂きたいことを「心の問題」に絞ってお話させて頂きます。
今回は、「災害時のこころのケア」(英治出版)という本をご紹介します。
この本は英治出版株式会社とピースマインド・イープ株式会社が「東日本大震災の被災者のメンタルヘルス問題に対処するため、身近で実践可能なストレスケアの指針をまとめた小冊子」で、支援団体や書店を通じて10万部を被災地等に配布し、サイトでもPDF版を無料公開しています。
私たちのこころ自分のためにできること
女性が自分のためにできること
子どものためにできること
高齢者、障害者のためにできること
上司や管理者が部下のためにできること
外国の方のためにできること
支援者が自分のためにできること( リーダーがメンバーのためにできること)
大切な人を亡くされた方へ
さまざまなお悩みに関する相談窓口
この冊子では、テレビや雑誌のように他人事ではなく、「できること」が書かれています。もちろんそのできることは心理学に裏付けされた知識です。
こころの事を専門家にまかせるのは必要な事です。
しかし、私たちにもできることがあります。
そして、この冊子ではそれぞれが「できること」を語っています。
防災のために、被災したときは「できることをする」ことをおすすめします。
その2「落ち着いたら、できることをする」
【情報】
「災害時のこころのケア 被災者・支援者の方へ」
著者 国際EAP 研究センター災害時こころのケアチーム
監修 ピースマインド・イープ株式会社
発行 英治出版株式会社
装丁・編集協力 中川英祐(トリプルライン)
イラスト 宮沢瞳
印刷・製本 大日本印刷株式会社
※本書のPDF 版をオンラインで無償公開しております。
http://www.eijipress.co.jp/sp/shinsai
今回の東日本大震災で亡くなられた方々、及び、未だに苦しんでいらっしゃる方々にお悔やみを述べるとともに、復興に協力しておりますし、これからも一緒に歩んで行きたいと思います。
さて、今回の東日本大震災では、直接の被害地はもちろん、計画停電などで広範囲に被害を受けた地域でも、必要なのは「情報」と「具体的備え」でした。
役所がどうのとか、自治会がどうしたもありますが、ここでは、自分のじもと、個人や家族・親戚、隣近所、友人のレベルで知っておいて頂きたいことを「情報」と「具体的備え」に絞ってお話させて頂きます。
今回は、「地震の時の料理のワザ ―グラッと来てもあわてない!防災袋に必携!!電気が復旧するまでの1週間」(柴田書店)という本をご紹介します。
この本は「グラッと来てもあわてない!防災袋に必携!!電気が復旧するまでの1週間」という副題とおりの内容で、著者の料理研究家の坂本廣子さんが 阪神・淡路大震災で被災した経験をもとに、本業の研究を生かして書かれていて、ほんとに役に立ちます。
「被災時にはまず生命を守る、落ち着いたら次に食中毒などにかからないよう、二次的な防災・減災を考えましょう。」と述べ、復旧の3つの段階での具体的知恵を語っています。
第1章 その時あわてないために―体験的防災術と被災時の食糧確保
第2章 電気が復旧するまでの1週間―省エネクッキングでサバイバル
第3章 やっと電気が来た!―電気の復旧は日常生活の第一歩
坂本さんは重要な事は、被災生活や料理のために「頭を切り替え」をする事だと語っています。
そして、料理に限らず、防災で一番重要なことは「頭を切り替える」ことです。
人は無意識に普段ならここにいれば安心、普段ならこうした方がというふうに思い、行動してしまいます。
しかし、大変残念なことですが今回も、「その普段なら」が生死を分けました。
防災のために、被災したときは「頭を切り替える」ことをおすすめします。
その1「グラッと来たら、頭を切り替える」
【情報】(「BOOK」データベースより)
坂本廣子(サカモトヒロコ)
食育・料理研究家。神戸生まれの神戸育ち。同志社大学英文科卒業。高齢者に向けた、安全な調理法『炎のない料理システム』の普及活動に20年以上にわたり取り組んでいる。サカモトキッチンスタジオ主宰
まつもときなこ(マツモトキナコ)
神戸市東灘区在住のイラストレーター。1995年の阪神・淡路大震災では近所同士、協力して配給食料や水を調達しながらの暮らしを経験。主な仕事は、料理、子育て、生活などをテーマにした本のさし絵やマンガ、便せん・封筒など文具のイラスト、またパンフレットの制作も行なっている。2006年から、新たにアートセラピストとしての活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
地震の時の料理のワザ
―グラッと来てもあわてない! 防災袋に必携!! 電気が復旧するまでの1週間
単行本(ソフトカバー): 127ページ
出版社: 柴田書店
ISBN-10: 4388060038ISBN-13: 978-4388060030
発売日:6版 2011/03
大きさ: 18.4 x 12.8 x 1.2 cm